2022年12月/2023年1月
安本達也ワークショップ
ニュートラルマスク/レジュ/シンプルクラウン
先着割引&連続割引あります
仮面を使って演技の0(ゼロ)を学ぶ
Neutral Mask half
表現者としての心と身体を見つける
「ニュートラル/中立な状態」とはどういうことでしょう?
「感情」ってなんでしょう?



人間はそれぞれが自我を持っています。
それぞれ別の社会生活の中で様々な癖を持って生きている私たちが「中立な状態」で存在することはできるのでしょうか?
このジャック・ルコックの学習の中で初期に学ぶニュートラル・マスクでは、”まだ” 言葉を使いません。
そして特定のジャンルの演技技術を学ぶのでもありません。
このワークではシンプルに生命そのものに目を向けます。
私たちの創造性-創造したいという欲求-はそこからはじまります。
ニュートラル・マスクは、他のどんなマスクとも違って感情や個性がありません。
特定の文化や風土に基づく”歴史”を持たない普遍的なマスクです。
だからこそ、”今ここ”の人間そのものを浮き彫りにすることができます。
日常生活の中でも舞台表現でも、常に顔を見てしまう私たちにとって、ニュートラル・マスクの顔からは普遍的だからこそ人間以外の要素を受け取ることができません。
そのため、見ている人は必然的に他の部位=身体を注視するようになります。
それによってパフォーマーの身体そのものが浮き彫りとなるのです。
身体が何を語っているのかが明瞭に”見る”ことができる。浮かび上がってくるのです。
「身体のどこが、今何を伝えているのか」
ニュートラルマスクはそれを明確に把握することができるトレーニングとなるのです。
さらにこのワークショップでは、普遍的な詩的感覚も養います。
色や質感、音、光、空間。
これらのエレメントを私たちは感じています。
これらに影響され、私たちは動いている。
感情も、これらに触発されて起こっています。
ただ単にエレメントを分析して、そのものを表現しようとするのではありません。
エレメントを受けとめることで生まれてくる別のもっと素晴らしいものを表出させるのです。
それは分析し理解するのではなく、説明するのでもありません。
あたたかな、でも透明な朝の日差しを浴びて身体の中に生まれるものを、自分のものとして感じるだけではなくそれを外へ‥‥‥
とても抽象的なことのように感じられるかもしれません.
ですが、それは俳優が「アーティスト」ならば、行うべき、根本であると思っています。
俳優の演技はよく“旅”に例えられます。
俳優は観客を旅に連れていく運転手です。
観客は乗り物に乗り、俳優の手によって様々な旅をします。
俳優は、思考や感情、ストーリー、テンション(緊張)などという様々なツールを使って乗り物を運転します。
この乗り物の正体は私たちが普遍的に持つ能力、想像力です。
私たちは観客として、自分たちの想像という乗り物に乗り、俳優の創造と共に旅をします。
素晴らしい旅であれば、その道程がどうであれ、充足感と疲労感を、その経験を通して得ることができるでしょう。
私たちはそれを求めて舞台に行くのです。
ニュートラル・マスクは、あなたが俳優として観客にその経験を生み出すための身体を見つける大きな助けとなるでしょう。
一緒に旅をしましょう。
なるべく遠くへ。
見たことのない景色を見にいきましょう。
それが旅の醍醐味です。
お会いできるのを楽しみにしております。
■日程
・2022年12月12日(月)~15日(木)
全て 9:00~16:00
■場所
・iRegoGarage
東京都杉並区荻窪5-29-3初鹿野ビル2階
JR・丸の内線「荻窪駅」南口から徒歩2分
遊びの中から俳優の本質をみつける
Le jue!
演技のスタートラインに立つ
俳優にとって最も重要なものってなんでしょう?
技術?訓練?それとも魅力でしょうか?



俳優にとって一番必要なものは「軽さ」だと私は思っています。
軽薄さという意味ではない「軽さ」
「演技には『リアクション』が重要である」というのは、みなさんご存知だと思います。
この「リアクション」とは反応です。
重すぎたり、固すぎたり、柔らかすぎたりすると、反応はできません。
反応をするためにも「軽さ」が重要なのです。
この「軽さ」は人を惹きつけるものになります。
舞台であってもなんでも、重く、固く、渋々取り組む人を見るのは苦痛です。
そういう行いに対して私たちは興味を失ってしまいます。
観客をいかに自分に繋ぎ止めておくのか、重要なのはやはり「軽さ」です。
「軽さ」を持つ人は周りを笑顔にします。
その「軽さ」は観客が俳優と共にあることを許し、興味を掻き立てるのです。
「軽さ」は好奇心とも繋がっています。
遊んでいる子どもは好奇心でいっぱいです。
「次に何があるのか?」
「この先に何があるのか?」
「どうしたらもっと面白くなる?」
この好奇心から生まれる疑問が「軽さ」を生み出します。
この疑問、舞台を作る時にわたしたちが持つ疑問とそっくりそのままじゃないでしょうか?
Le Jeu-レジュ-とはフランス語でゲーム/遊びという意味です。
遊びが幼少期で重要な学びのひとつになるというのは有名な話ですが、私はこれは少し違うと思います。
遊びは学びのひとつではなく、遊びそのものがすなわち学びなのです。
遊ぶことを通してわたしたちは世界の成り立ちを学んでいくのですから。
丸いものは転がること、砂は崩れやすいこと、物を投げれば飛んでゆき、その距離は力の込め具合によって変わること。
走ること、バランスを取ること。
協力すること、息を合わせること、またひとりでしかできないものがあること。
ひとつのことにみんなで取り組む面白さ、言葉でないものでコミュニケーションすること。
追いかけることの面白さや、追いかけられることの恐怖。
転んだら痛いこと。
すべては遊ぶことで学ばれていきます。
これらの学ばれた内容をすべて文章にして語り聞かせても、それがどんなに長い時間であったとしても、私たちはこの遊びにおける学びの1ミリも理解できないのは想像に難くありません。
遊びはさまざまなことを教えてくれます。
素晴らしい演技をするためにはリスクをとる必要があります。
ならばこのリスクを「軽く」とることができる準備も必要でしょう。
遊ぶことを学びましょう。
遊びを再発見しましょう。
一緒に笑いながら真剣に向き合う力を身につけませんか?
■日程
・2023年1月16日(月)~19日(木)
全て 9:00~16:00
■場所
・iRegoGarage
東京都杉並区荻窪5-29-3初鹿野ビル2階
JR・丸の内線「荻窪駅」南口から徒歩2分
俳優の魅力を最大限に高める
Simple Clown
愛される俳優になる為に
あなたの中に必ずいるクラウンを探す。



このワークショップではロシアンクラウンなどの型のあるクラウンではなく、シンプルにあなたの中にいるクラウンを探します。
私は舞台上で行われる大きな現象のひとつは「愛の交換」であると思っています。
少し大仰に聞こえるかもしれませんが、私はすべての俳優は舞台上で愛されるべきだと思っているのです。
というか、愛されるのは前提です。絶対です。
「最初から愛されない人はいない」と断言してもいい。
「嫌いな人はいるよ?」と思うかもしれません。
ですが私たちは、最初から嫌いになりたいと思って人と接していません。
嫌いになりたいならその状態は理想的なので、そのことでもやもやしませんよね。
「あの人とはどうやってもうまくいかない、一緒にいたくない」
と不快になるということは、本当は愛したかったのに愛せなかったからではないでしょうか。
嫌いになることが目的で、それが真の望みなのだとしたら、嫌いになることで不快感やもどかしさを感じることはないはずです。
なので愛されない人はいないのです。
愛されているからこそ俳優はより魅力的に舞台に存在できます。
愛しているからこそ俳優が語るストーリーを観客は楽しみます。
問題はあなたが「愛されることを受け止められるかどうか」ではないでしょうか。
では愛されるための手順とはなんでしょう?
「愛されるために愛さなければならない」は真ではありますが、私はその前にもうひとつ手順があると感じています。
それは「自分の脆さを受け入れ、認めること」だと思います。
シンプルクラウンは自分の脆さに向き合います。
自分の弱さ、情けなさ。
クラウンは失敗です。彼らは必ず失敗します。
でも、敗者にはなりえません。
だって愛されているから。
自分を守り、殻に籠って出てこない人は、誰も愛することはできません。
あなたが愛されることを恐れていては、誰もあなたの魅力に気づけません。
シンプルクラウンはあなたの魅力そのものです。
弱い自分、語りたくない、見せたくない、見たくない自分はあなたの魅力そのものなのです。
クラウンの赤い鼻はもうひとつのニュートラル・マスクです。
ですがニュートラル・マスクとは対極的にあります。
クラウンは普遍性ではなく、個々の特殊性から人間にアプローチします。
演技がうまいとか、声がよいとかよりも、愛されることを認めることはもっと力強いです。
そして愛されることを許すことは、自分の弱さ、脆さを認めることです。
「自分も愛されていいのだ」
と真に思えた身体は何よりも強く、舞台上で輝きます。
あなただけのクラウンを見つけましょう。
一緒に遊べるのを楽しみにしています。
■日程
・2023年1月23日(月)~26日(木)
全て 9:00~16:00
■場所
・iRegoGarage
東京都杉並区荻窪5-29-3初鹿野ビル2階
JR・丸の内線「荻窪駅」南口から徒歩2分

■講師紹介 安本達也
舞台芸術家。大阪芸術大学出身。卒業後渡英、East15 Physical Theatreコース卒業。RADA Shakespeare Certificate取得。
帰国後はInternational Centre for Theatre ArtsにてAssociate Director及びパフォーマーとして舞台作品を制作。日本をはじめイラン、韓国、香港などでワークショップや公演を行う。Iran International Festival of University Theatreでのパフォーマンス「UNtitled」では”最も優れた演出家のひとり”と賞賛された。
Contact Improvisationについての造詣も深く、各国でワークショップを開く。Kaeja Elevations®認定講師。
舞台作品は、パペットやマスク、ダンスなどストーリーにあった手法を用いた型にはまらないものであることが多い。
個人での映像作品の制作も多く、最近ではエドワード・ゴーリー原作「胡乱な客」やオリジナルダンス作品「Intimacy」を発表。
■受講費
申込順、申込種別で受講費が変わります。複数受講可能です。
先着割、連続受講割に関しては下記をご参照下さい。
■ニュートラルマスクワークショップ
・参加コース 38,000円
・動画視聴コース 12,000円
■レジュワークショップ
・参加 28,000円
・動画視聴コース 12,000円
■シンプルクラウンワークショップ
・参加 38,000円
・動画視聴コース 12,000円
ニュートラルマスクWS キャンセル待ち
レジュWS 追加1枠
クラウンWS 追加1枠
で定員となります。
※連続受講割について
今年、iRegoGarageで行われた安本達也連続WS(ニュートラルマスク/アンサンブル&ラーバルマスク/オブジェクトマニュピレーション&パペット/フルマスク/コメディアデラルテ/ハーフマスク/クラウン)に参加した方は各4,000円引きで参加可能です。
※①~③の参加者は動画視聴を申し込まなくても、参加したWSの動画は共有されます。動画による復習が可能なので仕事などによる遅刻・早退欠席も可能です。
■対象 舞台表現者
■申込について
下記【申込はこちらから】をクリックして申込み下さい。
■〆切
先着順になります。
定員になり次第終了します。